VoIPとは、インターネット網やIP-VPN網といったIPネットワーク上で音声伝送を行う技術の総称です。
ここではVoIPについてまとめてみましょう。
VoIPとは?
IPネットワーク上で音声伝送を行うVoIPは、通話の際、電話機が送出する音声信号をデジタル変換して、パケットの形にしてIPネットワーク上に伝送します。
最終的に相手に伝送されたデータは、相手側の電話機で再び元の音声信号へ復号されるのです。
簡単に言うと、VoIPはインターネット用の通り道を作って電話するための技術になります。
通常の電話では、電話用の通り道を使って音声のやり取りを行っています。
これをインターネット用の通り道を使ってやれるようにするための約束事がVoIPです。
人と人がコミュニケーションを取るときには、暗黙の了解や約束事がないと成り立たないでしょう。
例えば日本人同士であれば、日本語で話すというのは暗黙の了解です。
しかし、どちらかが違う言語で話してしまうと、うまくコミュニケーションが取れない可能性がありますね。
通信においても、これは同じです。
通信相手と認識を合わせておかなければ、うまくコミュニケーションをとることはできません。
あらかじめ、約束事を決めておき、その約束事を守る必要があるのです。
この約束事のことをプロトコルと呼び、通信する上での約束は通信プロトコルになります。
通信プロトコルには、TCP、IP、FTPなど様々なものがあり、その中でインターネット用の通り道を使って音声通話をするためのプロトコルがVoIPなのです。
VoIPの技術を使ったIP電話
VoIPの技術を使った電話サービスはIP電話と呼ばれています。
IP電話は、IPと呼ばれる通信方式を利用した電話サービスで、インターネットに接続して音声を届ける通話方法です。
従来の電話では、基地局を経由して相手に声を届けていたのですが、IP電話に関してはメールなどと同じように声をデジタル化して相手の元に届けて復元します。

この記事の監修者
五十嵐 亮(イガラシ リョウ)
IPTPC認定技術者資格、電気通信主任技術者
経歴
NTT西日本の法人回線営業にてトップの成績を残し転職。現在はIT企業にて
起業開業支援コンサルティングを行っている。